宇良、緊張の名古屋 自己最高位 横綱・大関と対戦も



 「小兵の業師」として注目を集める宇良が、7月9日に初日を迎える大相撲名古屋場所(愛知県体育館)の土俵に、自己最高位の東前頭4枚目で立つ。大きく勝ち越せば新三役も視野に入ってくる地位。星を伸ばせば初めての横綱、大関戦が組まれる可能性もある。29日は岐阜県羽島市の木瀬部屋で調整。相撲は取らず土俵の外で軽く体を動かした。「まず勝ち越しを目指す、と言える地位ではなくなってきている。怖いですね」と本場所へ緊張感を漂わせた。

 順調に番付を上げてきた。デビューからの14場所で負け越したのは、十両だった昨年の秋場所だけ。幕内での最近2場所も連続で勝ち越した。関学大時代に得意とした奇手の「居反り」によって高まった人気が先行しているわけではない。

 今場所後に三役昇進を決めれば所要15場所。年6場所制が定着した昭和33年以降では小錦、朝青龍、琴欧洲の14場所に次ぐ史上4位の速さ(幕下付け出しをのぞく)という快挙になる。16場所の武蔵丸、栃東、17場所の旭富士、正代と、そうそうたる力士たちの記録も抜くことにもなる。

 プロ入り後は一貫して正攻法を追求してきた。押し相撲にこだわって体を大きくしようと、新弟子検査時に113キロだった体重を137キロまで増やした。11勝を挙げた先場所は押し出しの決まり手が最も多く、5番を数えている。

 関取になる前から異例ともいえる大歓声を背負って戦い、重圧をはねのけて結果を残してきた。本人は「精いっぱい集中して相撲を取っているだけ」と多くを語ろうとはしないが、地道な努力と徹底した対戦相手の研究を積み重ねてきたからこそ、いまがある。

 手ごわい力士との対戦が待ち受ける今場所。持てる力を発揮し、一気に番付を駆け上がることができるか。

 25歳は「気負わずやりたい」と平常心で臨む。(藤原翔)

引用:宇良、緊張の名古屋 自己最高位 横綱・大関と対戦も


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