真央、最も印象に残った演技は「ソチのフリー」



 浅田が現役生活の中で最も印象に残った演技に挙げたのは、メダル争いから脱落して迎えたソチ五輪のフリーだった。

 悲願の金メダルをソチで目指した浅田は、SPでトリプルアクセルなどのジャンプでミスし16位と大きく出遅れた。「日本に帰れない」と考えるほど追い詰められた。

 その夜はうまく寝付けず、睡眠不足のまま迎えたフリー当日の朝は公式練習にも遅刻した。佐藤信夫コーチからは「フリーの得点はSPの2倍くらいある。まだ3分の1しか終わっていないのだから気合を入れなさい」と、激励された。

 浅田に闘志が完全に宿ったのは、まさに本番直前だった。「リンクのドアを出た瞬間、『やるしかない』って思った」。会場がまだ熱を帯びていない早い時間帯の12番滑走で、もはや順位は関係なかった。バンクーバー五輪からの4年間をぶつけ、こだわり続けたトリプルアクセルも成功。自己最高の142.71点で6位まで浮上した。

 3度の世界女王に輝いた世界選手権でも、銀メダルを獲得したバンクーバー五輪でもない。表彰台に届かなくても、日本中で「金メダル以上」の感動を呼んだ演技を「ベスト」に選ぶところが浅田らしい。(田中充)

引用:真央、最も印象に残った演技は「ソチのフリー」


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