侍の後任監督は? 新鮮味はないけれど…原辰徳氏が本命か 松井秀喜氏には高いハード



 野球の国・地域別対抗戦ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンは悲願の世界一奪還はならなかった。日本代表の小久保裕紀監督(45)が準決勝の米国戦後、退任の意向を表明したことで、注目は後任監督人事に移った。

 早くもスポーツ新聞などで“撃ち合い”が始まっている。サンケイスポーツ(東京版)は3月23日付の1面で「侍 次期監督、原氏最有力」と報じた。改めて言うまでもないが、原辰徳氏(58)は2009年第2回WBCで監督として日本代表を連覇に導いた。巨人ではリーグ優勝7度、日本一3度を数える。日本では「名将」の1人に数えられてもいい。

 現在は、母校・東海大、国際武道大の客員教授などは務めているものの、野球に関してはフリーの立場。引き受ける上で障害はない。

 スポーツ報知(東京版)も終面で「原JAPAN最有力」の見出し。日刊スポーツ(東京版)は「原五輪監督有力」とした上で、日本ハムの栗山英樹監督(55)、前ソフトバンク監督の秋山幸二氏(54)、前DeNA監督で野球解説者の中畑清氏(63)らの名前を候補として挙げている。東京中日スポーツは「松井監督浮上」として、元ヤンキースの松井秀喜氏(42)を大きく報じた。

 中畑氏は2004年アテネ五輪で、長嶋茂雄監督(当時、現・巨人終身名誉監督)の下でコーチを務め、長嶋氏が脳梗塞で倒れて以降、現地でも指揮を執った。結果は3位(銅メダル)。DeNAでも4季連続で監督を務めている。弱小チーム上昇の基礎をつくり、筒香嘉智外野手(25)らを育てた手腕もある。ただ、優勝経験がないだけでなく、4季とも最下位だった。厳しい場面で采配を執ったことがないのがマイナス材料だ。

 昨季、日本ハムを日本一に導いた栗山氏は、日本ハム監督との兼ね合いがどうか。退任すれば、当然、有力候補の1人に入ってくるのだろうが、兼務だと厳しい。侍ジャパンのスタッフは常設の方針で、それに反するだけでなく、五輪やWBCだけでなく、強化試合などでも指揮を執らねばならず、負担は大きくなる。ただ、原氏も巨人監督とWBC監督を兼務していた。可能性がゼロとは言い切れない。

 秋山氏は2012年に東日本大震災の復興支援のため、1試合限定で指揮を執ったことがある。このときも、日本代表監督を要請されたが、当時はソフトバンク監督だったため「現場(の監督)は無理」と日本代表監督の就任は断った。現在は、解説者のため、就任の“足かせ”になるものはない。

 松井氏はヤンキース傘下のマイナーチームで臨時コーチのような立場にいるが、これは“手伝い”の域を出ないもの。実際に指揮を執ったことはない。もし、このまま日本代表の監督に就任すれば、小久保監督とほぼ同じ轍を踏むことになる。

 これまでの監督と違うのは、侍の次期監督は2020年東京五輪でも指揮を執る可能性が十分あることだ。米大リーグではメジャーリーガーの派遣に消極的で、となると、中東のライバル勢が少なくなる半面、開催国として金メダルはノルマに近く、重圧の中で戦わねばならない。

 総合的に判断すると、原氏が最も現実的で有力と言ってもいいだろう。

 今後、4月上旬に侍ジャパン強化委員会を開き、選考方法などを話し合う予定。報道によると、決定について熊崎勝彦コミッショナーは「4月か5月ぐらい」としているそうだ。

 果たして、そんなに早く決まるものか。そうなると、結論ありきではないかと疑ってみたくなるのが人情というものだ。

引用:侍の後任監督は? 新鮮味はないけれど…原辰徳氏が本命か 松井秀喜氏には高いハードル 


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