契約延長と故障リスク…マー君の今季はジレンマ登板続く



 レイズとの開幕戦に登板したものの、2回3分の2を8安打7失点でKOされ、黒星スタートとなった田中将大(28)は7年契約の4年目を迎えた今オフ、ヤンキースとの契約を破棄してFAになる権利をもっている。

 とはいえ、昨年までの田中に、年平均25億円近い年俸を超すカネを払おうという球団があるとは思えない。過去3年間の登板回数はいずれも200イニングに満たず、メジャー球団のエースとしては物足りない。中4日登板の成績はいまひとつで、間隔をあけた方がよいという起用法の注文もつく。メジャー1年目の右肘靱帯部分断裂が完治していないのが最大の懸案事項で、いわば爆弾を抱えながら投げ続けているようなものなのだ。

 ニューヨークメディアの中には、「田中はさっさとトレードに出すのが得策」という根強い論調がある。見返りに他球団の若手有望株を獲得、浮いた資金でオフに計算できる先発を取るか、いったん放出した田中をこれまで以下の年俸で買い戻せばよいというのだ。

 田中に年平均25億円超の価値があれば当然、ヤンキースがさっさと引き留めるはず。現時点で何らかのアクションがないという事実が、何より田中の置かれた状況を物語っている。

 田中にすれば、いま以上の年俸を手にすることは困難でも、オフの契約破棄条項を武器にせめて1、2年の契約延長は勝ち取りたい。

 今年はオープン戦6試合、計23回3分の2を投げてたった2失点(自責点1)。開幕戦は黒星だったとはいえ、例年になく好調なのは、ヤンキースとの契約をできるだけ有利に運びたいという意思の表れに違いない。

■右肘靭帯が完全断絶ならすべてパー

 しかし、だからといって田中には常にフルスロットル、全力投球を続けるわけにはいかない事情があるとか。ライバル球団のスカウトがこう言うのだ。

「右肘靱帯の部分断裂ですよ。田中は1年目のシーズン中に肘の故障で離脱して以降、明らかに力をセーブして投げているように見える。ボールをリリースする瞬間の力強さが、1年目の序盤ほどじゃなくなりましたからね。特にストレートを投げる際に、そういった兆候がうかがえる。ボールに全力でスピンをかけにいって、ブチッといくのが怖いのでしょう。靱帯が完全に切れてしまったら、他の部分の腱を肘に移植するトミー・ジョン手術が必要になる。契約破棄どころか、1年以上、投げられなくなるわけですから」

 自らの価値を高めるために今年こそぶざまな投球はできないが、かといって無理をして靱帯が完全に切れてしまったらすべてがパーだ。

 今季の田中はジレンマを抱えながら投げることになる。

引用:契約延長と故障リスク…マー君の今季はジレンマ登板続く


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