安芸市観光特使の掛布2軍監督 ご当所猛勉強中



 先日、高知県安芸市で行われている阪神の2軍キャンプを訪ねた。気温16度、暖かいというより暑い。有望な若手も1軍の沖縄キャンプに参加しているので、何となくのんびりムードが漂っていたが、そんな中、掛布2軍監督が厳しい表情で頭をひねっていた。

 実はこのほど同い年の横山幾夫・安芸市長の要請で安芸市の「観光特使」を引き受けたのだが、安芸市のことを何も知らない自分に気付いたというのだ。

 「入団2年目の19歳で初めてこの安芸に来て以来、40年間毎年来ているけど、何が名産でどこに名所があるのか。有名人は誰がいるのかなんてことも知らない。よく“観光特使”を引き受けたもんだよ」

 それは記者も同じ。「トラ番」時代は選手宿舎と安芸市営球場の往復。当時、選手宿舎だった「東陽館」はとっくの昔に廃業、今は廃虚のようになっていた。

 宿舎から海岸へ出る裏通りに電電公社の建物があり、裸電球が付いた電柱が掛布2軍監督の「夜の素振り」の場所。数十年ぶりに2人で行ってみると、看板は「NTT」になり、電柱はなくなっていた。

 素振りのあと一緒に100メートル先のお好み焼き屋『和(かず)』で食べた掛布手作りの焼きそば-絶品だった。

 というわけで今回は安芸市の「観光三昧」。球場前の国道55号を西(高知市方向)へ車で5分ほど行くと釜揚げしらすのおいしい、その名も「しらす食堂」。戦国時代、当地の豪族だった安芸国虎の名前からとった手打ちうどんの老舗店が「国虎屋」。なんと仏パリにも「国虎屋」があるという。

 安芸市出身の有名人といえば作曲家の弘田龍太郎。名前を聞いただけでは「?」だが、♪お手(てて)つないで…の「靴が鳴る」。♪春よ来い…の「春よ来い」。♪チイチイ パッパ…の「雀の学校」。そのほか「金魚の昼寝」「鯉のぼり」「叱られて」など数々の童謡を生み出した大作曲家だ。

 そして有名人の筆頭は安芸市井ノ口出身の岩崎弥太郎。三菱グループの創始者である。球場から北へ車で10分のところに生家が保存されている。

 「若いときは休日返上で練習していたしね」という掛布2軍監督だが、このキャンプ中に「一度は生家に行ってみるかな」と思案中。実はご子息の啓吾氏は現在、三菱重工へお勤め。キャンプ中の監督用送迎車も「三菱」パジェロ。

 というわけで「そりゃぁ行った方がいい。観光特使なんだから」と勧めておいた。(田所龍一)

引用:安芸市観光特使の掛布2軍監督 ご当所猛勉強中


コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

PR

このページの先頭へ

×