“本紙泣かせ”ムーア情報収集力にも脱帽 甘辛戦記



★天皇賞・秋

 ライアン・ムーア騎手が来日するたび、各紙の本紙予想担当に同情してしまう。本当は、“ムーアが乗るから、以上”と、1行足らずで能書きを終わらせたいのだろうに…と。

 文句なしの形で中距離の頂点に立ったモーリスの背中にも“本紙泣かせ”のムーアがいた。スイッチが入ったら止まらない巨漢マイラーを、好位できっちり折り合わせることなど朝飯前。それ以上に驚かされたのは、技術力よりも馬券マニア並みの情報収集力だ。

 「自分の前に人気のない馬(ヤマカツエース)がいたので、早めに仕掛けた。誰も追いついてこない自信はあった。完勝だった」

 直線を迎えるまで眼前にいたのは13番人気のヤマカツ。いつまでも歩調を合わせていても意味がない、ということ。これがもし人気馬なら、相手の仕掛けどころをギリギリまで待ったはず。終わってみればヤマカツは最下位。そんなところにもムーアのスゴさがある。

 堀調教師はムーアをこう評する。「技術とあとは情報分析。レースで結果を出すこともそうだが、次に向けて良くしていこうという教育が、一番素晴らしいと思えるところ」

 モーリスの次走を2000メートルの香港Cか1600メートルの香港マイルか、と含みを持たせたのは距離ではなく、どちらならムーアが乗れるかということ。「オブライエン厩舎との兼ね合いもある。ムーアが乗れるほうで」と、吉田和美オーナーの夫でノーザンファーム代表の吉田勝己氏は言う。

 今回の短期免許の期間はチャンピオンズC(GI、中京、ダ1800メートル)が行われる12月4日まで。本紙・村瀬記者の筆力に期待するとしよう。(夕刊フジ・石沢鉄平)

引用:“本紙泣かせ”ムーア情報収集力にも脱帽 甘辛戦記


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