早実の怪物・清宮 大胆にイメチェン!! 中堅にコンバート 打順も4番に



 高校球界屈指のスラッガーである早実(東京)の清宮が今春、豪打をそのままに大胆なイメージチェンジを印象付けた。春季東京都大会で昨夏とは守備位置と打順を変え、大柄の体格からは想像しがたい積極的な走塁も披露。選抜甲子園不出場に続く都大会早期敗退でたまったフラストレーションを晴らしにいく夏には、また違った一面をみせてくれるかもしれない。

 1年生だった昨夏の甲子園で2本塁打を放った自慢の打棒は健在だ。4月2日に行われた都大会1回戦の町田戦では特大の本塁打を放つなど3打数2安打、4月6日に行われた2回戦の昭和戦でも4打数2安打と活躍。チームは昭和戦で敗れたものの、「冬場の振り込みと筋力トレーニングで軽く振ってもボールが飛ぶようになった」と手応えを口にした。

 新たな挑戦も始めている。1年時は一塁が定位置だったが、2年になって任されたのは中堅。一塁に打力のある別選手を起用したいチーム事情によるコンバートで、和泉監督は「体は大きいけど足は速いし、肩も悪くない。周りがよく見えるセンターから仲間にアドバイスを送ることもできる」と狙いを説明する。

 本人も意欲的に取り組んでいる。不慣れなのは否めずに町田戦では難しい打球を後逸しそうになる場面もあり、「球場によって違う距離感をつかめず、いい守備とはいえなかった」と反省。それでも昭和戦では目立ったミスもなく、自身が秘める新たな可能性を見いだそうとしている。

 打順も3番から4番に変わった。力量的に異存のない打順変更は、精神面の成長も促している。「先輩たちに気持ちよく野球をやらせてもらった」と振り返る1年時とは違う役回りに、「自分が打つ、打たないで(試合の結果が)変わってくる。これまでより責任感はかなり強くなっている」とチームリーダーとしての自覚が芽生えつつある。

 この自覚が生んだともいえるのが、昭和戦でみせた好走塁だ。五回の第3打席で左中間に打球を運ぶと、184センチ、98キロの巨体を揺らして一気に二塁を陥れた。「守備位置が深かったし、自分は走ってこないと思われている」と冷静に状況を見極めた上での全力疾走。常に次の塁を狙っていくというメッセージをチーム全体にも送る好プレーだった。

 昭和戦後には「ボール球を追いかけての凡打は自分の悪いクセ。4番というチームを引っ張るバッターが、きょうのようなバッティングをしていてはいけない」と敗戦の責任を一身に背負った。2-2の八回に試合を決める満塁弾を放ったのが、昭和の4番小谷だったのだからなおさらだろう。

 清宮が都大会で立った計8打席のうち走者を置いたのはわずかに3度で、4度はその回の先頭だった。最大の得点源を生かし切れなかったことで、和泉監督は「清宮を生かせる打順や守備位置を考えていく」とさらなる改革も示唆。選抜をテレビで見て「自分はなんで練習しているんだろう」と悔しさを募らせた“怪物”は、憧れの甲子園を目指して進化を続ける。

引用:早実の怪物・清宮 大胆にイメチェン!! 中堅にコンバート 打順も4番に


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